LRTとスペーシアX、日本鉄道賞特別賞 街づくりへの貢献など評価

石原剛文
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 鉄道に関する優れた取り組みを表彰する今年の「日本鉄道賞」の特別賞に、次世代型路面電車(LRT)と、東武鉄道の新型特急「スペーシア X」が選ばれた。街づくりへの貢献や、旅を楽しむための最新システムなどが評価された。

 賞は国土交通省鉄道事業者による「鉄道の日」実行委員会が主催。

 宇都宮市栃木県芳賀町を結ぶLRTは昨年8月に開業した。表彰選考委員会は、スタイリッシュな車両が環境と人に優しい乗り物として市民を魅了していると評価。さらに、走る姿が街の景観を構成する大事な要素にもなり、街の東西交通軸として更なる発展が期待されるとした。

 東京都内と日光・鬼怒川エリアを結ぶ「スペーシア X」は、車内販売やカフェスペースの設定、個室や半個室など座席の種類の豊富さが特徴で、旅の選択肢を広げ、何度も沿線に足を運びたくなるエンタメ性も兼ね備えていると評価された。伝統と革新を掛け合わせた新しい時代を象徴するフラッグシップトレインとして国内外から支持され続け、沿線の店舗へ協力を仰ぐ車内限定メニューが「地元と一体になって作り上げる観光列車」にもなっている点も注目された。

 受賞について、宇都宮市は「今回の受賞を励みに、誰もが豊かで便利に安心して暮らすことができ、持続的に発展するネットワーク型コンパクトシティの実現に向けまして全力で取り組んでまいります」、東武鉄道は「ハード面、ソフト面におけるデザイン性や多様性などを評価いただけたことを大変うれしく感じております」とそれぞれコメントした。

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この記事を書いた人
石原剛文
宇都宮総局
専門・関心分野
教育、コミュニケーション