青春の思い出つまった路線、運休で感じるさびしさ 復旧の願いを歌に

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坂田達郎
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■米坂線とわたし

 2022年8月の豪雨では、山形県飯豊町でJR米坂線の鉄橋が崩落した。地元のシンガー・ソングライターあべあいこさん(37)は若手有志グループ「いいで未来カフェ」の一員としてまちづくりに関わり、再び町に列車が走ることを願い歌っている。

 山形県米沢市と新潟県坂町を結ぶJR米坂線は、2022年の豪雨で被災し、全区間の7割超で運休が続いています。沿線に住む人たちが米坂線に寄せる思いを紹介します。

 飯豊町で生まれ育ちました。自宅の窓から走ってる列車が見え、カタンコトンという音が生活の一部でしたね。

 米坂線に乗るようになったのは中学生くらい。都会に遊びに行きたいわけです。めいっぱいおしゃれをして、女子生徒4、5人で米沢に行っていました。羽前椿駅から乗って、西米沢駅で降り、プリクラを撮って帰る。青春の思い出です。

 高校は米沢商業で、登下校に乗っていました。高校で別々になった地元の友人と会えたり、「あの人かっこよくない?」「あの制服かわいい」みたいなことがあったり。楽しかったですね。

乗り物好きの息子「列車こないね」

 高校に入ったらバンドをした…

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この記事を書いた人
坂田達郎
盛岡総局
専門・関心分野
地域の産業・文化、防災