高山線90年、写真や鉄道部品で振り返ろう 鉄道ファンらが企画展

荻野好弘
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 JR高山線が10月で全線開通から90年となるのを記念して、鉄道ファンが企画した展覧会が10日、岐阜県高山市の飛驒・世界生活文化センターで始まった。懐かしい写真や鉄道部品など数々の資料で歴史を振り返る。18日まで。

 高山線は1934年10月、岐阜側、富山側の双方から延伸していた鉄路がつながり全通した。

 90周年記念展は20代~80代の6人でつくる高山線ファンクラブ実行委員会が主催。2年前から準備に取りかかり、クラウドファンディングなどで開催費用を集めた。

 会場には、鉄道ファンに「サボ」と呼ばれ、車両に取り付けられた行き先表示板やSLのブレーキ部品、旧高山駅のジオラマ、歴代の車両の模型といった展示品が並ぶ。

 パネル展示も数多く、高山線の歴史や全駅について解説している。模型運転や運転シミュレーターのコーナーも設けた。

 往年の包み紙を使う駅弁販売もある。

 副実行委員長の長瀬公昭さん(62)=高山市=は「大人も子どもも楽しめるように企画した。SLの汽笛の音、ディーゼル列車が走る線路の音を感じてほしい」と話す。

 午前9時~午後5時(土日は午後9時)。入場料は大人1200円、中学生以上500円。小学生まで無料。

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この記事を書いた人
荻野好弘
高山支局長
専門・関心分野
地方文化、地方行政、移民