運転士20人が継続的なアルコール検査せず 運輸局が改善指示
津布楽洋一
真岡鉄道(栃木県真岡市)の運転士が4月、呼気検査で基準値超のアルコールが検出されたのに観光列車を運転した問題で、同社の運転士20人が内規に反して継続的なアルコール検査を実施していなかったことがわかった。関東運輸局が5日、保安監査の結果を公表し、改善指示をしたと発表した。
運輸局は6~7月に監査を実施した。同社は2020年に運転士が検知器でアルコール検査をする決まりを作ったが、監査対象の運転士22人のうち20人が、継続的な検査を行なわなかったことがわかった。4月にアルコールの基準値超で乗務した運転士は運転指令の業務の際、確認できただけでも6回、酒気帯び状態だったことも判明した。安全統括管理者も、こうした実態を知りながら必要な措置を講じていなかった。
運輸局は、検査の確実な実施や業務体制の整備などを指示。9月5日までに報告を求めたという。真岡鉄道は「大変重く受け止めている。この指示に従って改善をしていきたい」としている…
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