「芸備線の今後左右する最初の試金石」 再構築協、調査を外部委託へ
興野優平
JR芸備線の備後庄原(広島県庄原市)―備中神代(岡山県新見市)間の存廃などを議論する「再構築協議会」の幹事会が10日、広島市内であった。芸備線の可能性を追求する調査事業を外部に委託し、年度内に実施する方針を決め、第2回の再構築協議会を10月に開くことを確認した。
調査では、沿線の人口分布や学生数の将来推計などのデータに基づき、観光やビジネス面の潜在需要を分析し、住民の意見も聞く。調査は外部に委託し、費用は約2千万円を見込む。調査結果を踏まえて、芸備線の可能性をさぐる実証事業を実施する。その後、最適な交通手段についての実証事業を進める。
この日の幹事会で、幹事長を務める国土交通省中国運輸局の阪場進一交通政策部長は「ここからの議論が芸備線の今後を左右する最初の試金石となる。常に住民、利用者の視点に立ち返りながら、議論を進めていく必要がある」と述べた。
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