「他人の靴履いているよう」 選択的夫婦別姓訴訟、法廷で原告が訴え

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米田優人
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 婚姻の際に夫婦別姓を選べない民法や戸籍法の規定は憲法違反だとして、東京都などに住む男女が、別姓のままで結婚できる地位の確認や損害賠償を国に求めた訴訟の第1回口頭弁論が27日、東京地裁であった。原告らは意見陳述で、裁判官に「不安や苦しみ、喪失感に真っ正面から向き合って下さい」と訴えた。

 原告の内山由香里さん(56)は、3人の子どもを夫の姓にするため、出産のたびに結婚や離婚を繰り返してきた。

 職場では、通称を使用したが、運転免許証やパスポートの名義を変更せざるを得なかった。「その都度、仕事を休み、手数料を払い、私の名前は消された。こんな理不尽なことがあるでしょうか」と訴えた。夫の姓を使うことは「他人の靴を履いているような違和感があった」とも語った。

将来への不安も

 事実婚で暮らしてきた原告の…

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この記事を書いた人
米田優人
東京社会部|最高裁
専門・関心分野
司法、刑事政策、消費者問題、独禁法