JR米子駅隣接の扇形車庫の見学ツアー 今年もふるさと納税返礼品に
JR米子駅(鳥取県米子市)に隣接する車両基地に、全国でも珍しい現役で稼働する「扇形車庫」がある。JR西日本山陰支社は昨年、米子市のふるさと納税の返礼品として車庫の見学ツアーを開催。好評だったことから、今年もツアーの実施を決め、参加者を募っている。
扇形車庫は弧を描いた形状で、蒸気機関車(SL)などの進行方向を転じる転車台とともに、かつては各地で使われていた。京都市の京都鉄道博物館にある扇形車庫は国重要文化財に指定されている。岡山県津山市の「津山まなびの鉄道館」でも保存されている。
米子の扇形車庫は、れんが造りの車庫を1955年に改築したものだ。20年ごろに製造された官営八幡製鉄所製などの古レールが支柱や留置線のレールに再利用されている。現在は、ディーゼル機関車や気動車を検査・修繕するために転車台とともに使用されているという。
見学ツアーは、今年も米子市へのふるさと納税の返礼品。スタンダード(寄付額12万円)とプレミアム(同20万円)の2コースで、岡山駅―米子駅往復の乗車券、特急券、1泊のホテル宿泊がつく。プレミアムはディーゼル機関車の運転台に乗ることができる。
参加者を案内する「後藤総合車両所米子支所」助役の竹ノ下成実さんは、「貴重な扇形車庫と山陰エリアを支える様々な車両を楽しみに見学されるお客様をご案内できることは私たちのやりがいにもつながっています。今後も様々な機会を捉えて、鉄道のまち米子の魅力を発信していければ」と話している…
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