JR西の新型電気式気動車、秋に姫新線・新見―津山間で初の営業運転

大野宏

 JR西日本は5月27日、電車とディーゼルカーの仕組みをあわせ持つ新型電気式気動車「DEC700」を今秋、姫新線の津山(岡山県津山市)―新見(同県新見市)間で初めて営業運転すると発表した。

 電気式気動車はディーゼルエンジンで発電機を回し、発電した電力でモーターを駆動して走る。電車と気動車のシステムを統合することにより、メンテナンス技術の合理化、部品の削減による安全性や安定性の向上が期待できるという。JR東日本やJR九州で既に営業運転をしている。JR西は2021年に試験車両1両を導入、新山口支所(山口市)に配置し、技術検証をしてきた。

 JR西は9月28日から11月24日にかけて岡山県北部で開催される「森の芸術祭」に合わせ、期間中の土日と祝日に姫新線の快速「ハレのモリ」を増発。DEC700で1日1往復する。バッテリーを搭載し、ためた電力で走るハイブリッド方式で運行する予定という。

 5月27日に記者会見したJR西の藤原乗将・岡山支社長は「気動車でありながら、電車のような走行音がする。違いを感じて欲しい」と話した…

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この記事を書いた人
大野宏
岡山総局|高校野球等担当
専門・関心分野
歴史・スポーツ