リニア37年の全線開業支援へ 首相、JR東海社長や知事らに表明
中村建太
リニア中央新幹線の建設について、岸田文雄首相は7日、最速で2037年としてきた全線開業に向け、国がJR東海を支援する考えを示した。着工の遅れにより、同社は品川―名古屋間の27年開業を断念。大阪までの全線開業の遅れも危ぶまれている。
リニアの沿線10都府県でつくるリニア中央新幹線建設促進期成同盟会(会長・大村秀章愛知県知事)が同日、リニアの早期開業を首相や斉藤鉄夫国交相に要望した。JR東海の丹羽俊介社長も同席した。
首相は「現行の想定時期のもと、整備が適切に進むよう環境、水資源の状況、JR東海の財務状況を厳格にモニタリングし、必要な指導と技術的支援を行っていく」と述べた。こうした方針を月内にまとめる「経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)」に盛り込む方針も示した。
同盟会はこの日開いた総会で…
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