「直接攻撃せず」崩れた中東の暗黙のルール 報復の連鎖止まるのか
エルサレム=高久潤 ワシントン=下司佳代子 テヘラン=佐藤達弥
イランで19日早朝、イスラエルによるとみられる攻撃があった。長年にわたり敵対してきた両国間の緊張の高まりは、中東だけでなく日本を含む世界の安定にも影響する。どの国もエスカレーションを望んでいないが、報復の連鎖による悪循環に陥る恐れもある。
発端はイスラエルによるイラン大使館への攻撃
イスラエルが19日、イランへの攻撃に踏み切ったとみられる。米メディアによると、イラン中部の都市イスファハン近郊の軍事基地などを攻撃したとされる。紛争の拡大を懸念する国際社会が自制を求める中で、イスラエルが攻撃を選んだ背景に何があるのか。米国の思惑とは。
攻撃があった19日、エルサレム中心部は、来週から始まるユダヤ教の祭日を前に多くの買い物客らでにぎわっていた。一方、イスラエル政府は攻撃について沈黙を続けている。
「私たちは自分たちで決断を…
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イスラエル・パレスチナ問題
イスラム組織ハマスが2023年10月7日、イスラエルに大規模攻撃を行いました。イスラエルは報復としてハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区に攻撃を始めました。最新のニュースや解説をお届けします。[もっと見る]