日本が最も「信頼できる」6年連続首位 東南アジアの識者アンケート

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ジャカルタ=半田尚子
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 東南アジアの研究者や官僚らに国際情勢について聞いた調査の結果が2日、発表された。日本は6年連続で、地域に関わる主要国の中で最も「信頼できる」、との結果となった。

 調査はシンガポールの政府系研究機関「ISEASユソフ・イシャク研究所」が実施した。2019年から調査を始め、今年で6回目。東南アジア諸国連合(ASEAN)に加盟する10カ国の計1994人にアンケートした。

 調査結果をまとめた報告書によると、中国、米国、日本、欧州連合(EU)、インドの中で、最も「信頼できる」とされたのは日本で、全体の58・9%(昨年比4・4%増)の支持を得た。

 日本に次いで米国、EU、中国、インドの順で「信頼できる」とされた。

 日本を信頼する理由は、「国際法を尊重し、支持している」(36・5%)が首位で、「経済的資源と政治的意志を持ち、グローバルなリーダーシップを発揮している」(27・7%)が続いた。

 また、フィリピンベトナム、タイ、カンボジアでは特に、日本を「信頼できる」とする回答割合が高かったという。

「ASEANは米中どちらにつく?」

 アンケートでは、地域に影を落とす米中対立についても尋ねた。

 もし選ぶとしたら、ASEA…

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    佐橋亮
    (東京大学東洋文化研究所准教授)
    2024年4月3日19時42分 投稿
    【視点】

    ISEASは東南アジア研究所とも呼ばれ、代表的な研究機関の1つです。 日本が信頼されている、という結果は喜ぶべきものです。もちろん、別の調査では日本よりも中国が信頼される結果が出るときもありますので、常に日本がトップだ、という分けではなく、

    …続きを読む