「暗い道、歩かない方が…」暴力団に脅された体験を元に対処法を伝授

有料記事

村上潤治

 「誠意を見せろ」「暗いところは歩かない方がいい」。商社元常務の新田日出夫さん(64)=相模原市=は、ヤクザ映画のセリフのような脅しを、実際に暴力団組員から受けた経験がある。同じような脅しを受けたらどうしたらよいのか。実体験をもとに対処法を解説した動画を制作した。

 きっかけは約25年前。勤務していた横浜市の商社が相模原市にパチンコ店を出した。オープン前、渉外担当の新田さんを、三つの暴力団組事務所の組員が訪ねてきた。「他の店は付き合ってくれている」「付き合い方は自分で考えろ」「誠意を見せろ」

 やがて要求は具体的になる。「おしぼりを納入しろ」。半年間断ると、「帰り道、暗い所は歩かない方がいい」とすごまれた。体調を崩して血尿が出た。

地元の警察署に相談

 耐えられない、と地元の警察…

この記事は有料記事です。残り707文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    辛酸なめ子
    (漫画家・コラムニスト)
    2024年3月27日8時45分 投稿
    【視点】

    新田さんの勇気ある動画。人知れず悩んでいる人にとっても救いになりそうです。動画を観たら文字が多くて情報量がありました。 「帰り道、暗い所は歩かない方がいい」というのは本当に言われるんですね。新田さんは警察に相談してきっぱり関係を断てましたが

    …続きを読む