知事「鉄道での復旧を求める」 26日のJR米坂線の検討会議

高橋昌宏
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 2022年8月の豪雨で被災し、一部区間で運休が続くJR米坂線(山形県米沢市新潟県村上市)をめぐり、26日に新潟県で開かれる復旧検討会議の2回目の会合について、吉村美栄子知事は22日の定例会見で、鉄道での復旧を求めていく考えを改めて示した。

 同会議は、JR東日本、山形と新潟の両県と沿線市町村が復旧への課題を話し合うために設置。昨年9月の初会合ではJRから、約86億円と見込まれる巨額の復旧費用や、利用者が減る中で安定的に運営できるかどうかについて懸念が示された。JRはその後、復旧か廃線かは決めていないとの方針を明らかにした。

 この日の会見で、吉村知事は「鉄道での復旧が必要であるとの考えや、利用拡大策をしっかりと展開していくということをJR東日本に伝えていく必要がある」と語った。

 両県の沿線自治体では昨年秋以降、米坂線の利用拡大策について議論を重ねてきた。会合では、検討した内容を報告する予定だ。

 一方、吉村知事は復旧費用の負担に関して「踏み込むのは早計かなと思う。そこだけの論議にならないようにしたほうがいい」と述べた。(高橋昌宏)

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