第4回「東急は大丈夫か」 通用しない「不動産の王道」とベトナムのリスク

有料記事海を渡った田園都市

高橋豪
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 街づくりプロジェクト「東急ガーデンシティ」が進むベトナム南部のビンズオン新都市。動き出してから10年以上が経つ計画の道のりはまだ長く、リスクとも隣り合わせにある。

 マンションギャラリーに設けられた新都市のジオラマは、住宅や商業施設、行政機関、学校でびっしりと埋まっている。だが、実際の1千ヘクタールの計画用地は、空き地が多い。中核を担う「ベカメックス東急」のほか、海外資本ではシンガポールマレーシアの開発案件も控える。同社の幹部は「まだ2合目」と言う。

 東急にとって、必ずしも順風ではなかった。海外への投資としては過去最大規模であり、新興国の郊外でのプロジェクト。リスクが大きく、日系のほかのディベロッパーは手を出さないような案件だった。

 「東急は大丈夫か」「カネを…

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