街づくりプロジェクト「東急ガーデンシティ」が進むベトナム南部のビンズオン新都市。動き出してから10年以上が経つ計画の道のりはまだ長く、リスクとも隣り合わせにある。
マンションギャラリーに設けられた新都市のジオラマは、住宅や商業施設、行政機関、学校でびっしりと埋まっている。だが、実際の1千ヘクタールの計画用地は、空き地が多い。中核を担う「ベカメックス東急」のほか、海外資本ではシンガポールやマレーシアの開発案件も控える。同社の幹部は「まだ2合目」と言う。
東急にとって、必ずしも順風ではなかった。海外への投資としては過去最大規模であり、新興国の郊外でのプロジェクト。リスクが大きく、日系のほかのディベロッパーは手を出さないような案件だった。
「東急は大丈夫か」「カネを…
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