入浴中にしゃもじを2千回振った奈良岡功大 父が評価する「センス」
バドミントンのパリオリンピック(五輪)代表争いが佳境を迎えている。12日にはワールドツアーで最も格付けが高い全英オープンが英国・バーミンガムで開幕。男子シングルスの世界ランキングで日本勢トップの6位(5日時点)につける奈良岡功大=IMG=は、父の浩コーチ(54)との二人三脚で初の五輪切符をつかもうとしている。
パリ五輪の日本代表選考レースで独走する22歳。「五輪についてはまだ考えていない」と自然体を強調する。
ただ一つ、かなえたい夢がある。
「五輪で試合している姿を父に見せたいんです」
初めてラケットを握ったのは5歳の頃。浩さんが監督を務めていた青森市浪岡のバドミントンクラブに遊びに行ったのがきっかけだった。
現役時代は社会人選手としてプレーした浩さんは、3千回の素振りなど功大に厳しい練習ばかりさせた。鍛えようとしたわけではない。「親と比べられるのはかわいそうだから、やめた方がいい」と、バドミントンが嫌になるように仕向けた。だが、その思いとは裏腹に功大はバドミントンにのめり込んでいった。
浩さんは何度も尋ねた。
「バドミントンが好きか?」…
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