くら寿司、ダウンタウン出演CM差し替え「活動休止受けての措置」

金子智彦
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 回転ずしチェーン大手「くら寿司」が、今月下旬から放送予定だったお笑いコンビ「ダウンタウン」出演のCMを、2人が出ていない別のCMに差し替えたことが29日、分かった。ダウンタウンの松本人志さん(60)を巡っては、女性に性的行為を強要したと週刊文春が報道。松本さんは8日、所属する吉本興業を通じて「裁判に注力したい」などとして当面の間、芸能活動を休止すると公表した。22日には、週刊文春の編集長と発行元の文芸春秋に対し、名誉毀損(きそん)による損害賠償と訂正記事の掲載を求める訴訟を東京地裁に起こした。

 くら寿司の広報担当者は、朝日新聞の取材に対し「松本さんが活動休止を発表したことを受けての措置」と説明した。

 ダウンタウンは2020年12月から、くら寿司のアンバサダーに起用され、コンビで多数のCMに出演していた。今回、新たなCMを1月26日から放送予定だったが、別のCMに差し替えた。それにあわせ、公式サイトのトップページにあったアンバサダーの紹介バナーも削除した。アンバサダーとCM契約を今後どうするかについては、吉本興業と協議するという。

 週刊文春が昨年末、松本さんらに性的行為を強いられたとする女性たちの証言を報じて以降、松本さんが出演する番組の複数のスポンサー企業の間で社名表示(提供クレジット)を取りやめる動きが相次いだ。コンビで務める大阪・関西万博のアンバサダーの活動も休止となるなど影響が広がっている。(金子智彦)

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