ガザの人命救助「終わる可能性」 UNRWA、資金停止続発に危機感
イスラム組織ハマスのイスラエルへの攻撃に国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の一部職員が関与した疑いが浮上し、複数の国がUNRWAへの資金拠出を一時停止したことについて、UNRWAのラザリーニ事務局長は27日、「人命救助が拠出停止で終了する可能性がある」として、拠出の再開を求める声明を出した。
声明は、これまでに9カ国が拠出を一時停止したと指摘。攻撃に関わった疑いのある職員との契約を終了させたにもかかわらず、資金拠出が止められたとして、「一部の個人の疑惑を理由に、UNRWAとその貢献先のコミュニティー全体を制裁するのは非常に無責任だ」と批判した。
ラザリーニ氏によると、UNRWAはガザで100万人以上のために避難所を運営し、食料や医療を提供している。ロイター通信によると、資金拠出をこれまでに一時停止した9カ国は米国や豪州、カナダ、英国、ドイツなどだという。
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イスラエル・パレスチナ問題
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