高浜原発1号機で蒸気もれ「放射能の影響ない」4号機では伝熱管損傷

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西村宏治
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 運転中の原発としては国内最古の関西電力高浜原発1号機(福井県、1974年運転開始)で、22日までに配管からの蒸気もれなどが見つかった。同原発では1日の能登半島地震で最大約4ガルの揺れを観測。関電は「原因は調査中だが、現時点では地震の影響ではないと考えている」と説明している。

 関電は22日、今後の詳細な点検のために1号機の出力を40%に抑えた。「環境への放射能の影響はない」という。

 高浜1号機は加圧水型(PWR)。原子炉内でつくられる高温・高圧の水を金属の伝熱管に通し、炉内とは別の水を沸騰させて蒸気をつくるしくみで、その蒸気の力で発電用のタービンを回して発電している。

 問題が見つかったのは原子炉格納容器外の「給水ブースターポンプ」付近。同ポンプは蒸気発生器への給水ポンプを補助する役割で、3台のうち2台が運転中だった。

 21日深夜にこのうち1台に…

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