「成人の日」今年も20歳でお祝い 県内各地で式典

今井邦彦
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 「成人の日」の8日、奈良県内各地でお祝いの式典が開かれた。21年春から成人年齢は18歳に引き下げられたが、県内ではほとんどの市町村で、従来の成人式と同じ20歳での記念式典を開催している。

 奈良市の県コンベンションセンターでは、同市の今年度20歳を迎える3340人を対象にした「二十歳を祝う会」が午前・午後の2部制で開催され、計約2700人が参加した。

 午前の式では能登半島地震の犠牲者に黙禱(もくとう)を捧げた後、仲川げん市長が「これから私たちの生き方、働き方に大きな変化が起きるかもしれないが、それを楽しむぐらいの気概を持って、未来を切り開いて欲しい」とあいさつ。参加者代表として登壇した大学生の山口結捺(ゆうな)さん(20)は「世界では紛争が絶え間なく起きている。当たり前の日常に感謝し、責任ある社会人になりたい」と決意を述べた。

 式典では奈良出身者らのバンド「THE ORAL CIGARETTES(ジ・オーラル・シガレッツ)」がシークレットゲストとして登壇。参加者らに「恐れることなく、いろいろな経験をして自分を強めてほしい」とエールを送った。

 県統計分析課によると、昨年10月1日現在の住民基本台帳による県内の20歳の人口は1万2853人(前年比268人減)、18歳の人口は1万2196人(同391人減)だった。今井邦彦

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