【復路詳報】青学、大会新で2年ぶり総合V 城西が過去最高の3位に
第100回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は3日、神奈川・芦ノ湖から東京・大手町までの復路(5区間、109・6キロ)があり、青山学院大が総合10時間41分25秒の大会新記録で2年ぶり7度目の優勝を果たした。2位は駒沢大で、史上初となる2年連続の学生3大駅伝3冠はならなかった。城西大は過去最高の3位に入った。全出場校の総合成績は次の通り。10位までに来年のシード権が与えられる。
10位に大東、11位は東海 1分10秒差の明暗
【総合成績(速報)】
①青学大 10時間41分25秒
②駒大 10時間48分00秒
③城西大 10時間52分26秒
④東洋大 10時間52分47秒
⑤国学院大 10時間55分27秒
⑥法大 10時間56分35秒
⑦早大 10時間56分40秒
⑧創価大 10時間57分21秒
⑨帝京大 10時間59分22秒
⑩大東大 11時間00分42秒
⑪東海大 11時間01分52秒
⑫国士舘大 11時間01分52秒
⑬中大 11時間01分58秒
⑭立教大 11時間03分04秒
⑮日大 11時間06分06秒
⑯日体大 11時間06分30秒
⑰順大 11時間06分42秒
⑱駿河台大 11時間06分58秒
⑲中央学院大 11時間07分26秒
⑳明大 11時間07分28秒
(21)神奈川大 11時間07分37秒
(22)東京農大 11時間09分16秒
(23)山梨学院大 11時間11分11秒
【10区】
往路の3区途中からトップを守り続けた青山学院大。復路でも2位以下との差をどんどん広げ、アンカーの宇田川瞬矢(2年)が東京・大手町のゴールテープを切った。
【9区】
独走する青山学院大・倉本玄太(4年)は権太坂(7・7キロ)を安定した走りで通過した。追う駒沢大・花尾恭輔(4年)との差は5分56秒に開いた。3位城西大、4位東洋大で続く。
鶴見中継所で青学大・倉本は笑顔でアンカーにつないだ。2位駒大の花尾はトップと6分22秒差で後輩にたすきを託した。
シード権争いもいよいよ佳境に。
9位帝京大はタイムを伸ばした。10位の東海大と11位大東大の差は、わずか4秒。そこから30秒差で国士舘大が追う。前回2位の中央大は13位で、厳しい状況となった。
中央学院大、駿河台大、順天堂大は無念の繰り上げスタートとなった。
【8区】
青学大の塩出翔太(2年)は快調な走り出し。茅ケ崎(6・9キロ)では駒大・赤星雄斗(4年)との差を4分52秒まで広げた。
塩出は上り坂のある16キロ手前を、区間新記録のペースで通過した。
この地点付近で、帝京大が中央大を抜いた。総合タイムでも逆転し、シード圏争いが激しさを増している。
塩出は区間歴代3位の1時間4分0秒をマークし、たすきをつないだ。駒大との差は5分33秒まで広がった。
帝京大は総合タイムで9位まで上げ、東海大も10位に食い込んだ。11位に大東文化大、12位に中央大と、順位が大きく入れ替わった。
往路15位だった山梨学院大は、戸塚中継所の手前で9区走者が繰り上げスタートとなり、自校のたすきが途絶えた。
【7区】
【連載】つなぐ、つむぐ 箱根駅伝100回
2024年1月2日、箱根駅伝は100回大会を迎えました。残り500㍍での棄権、異例の1年生主将、繰り上げを避けた7秒の戦い……。伝統のトロフィーを作った職人秘話も。様々な「箱根」を取材しました。
山おろしの風で気温が大きく変わるコース。青学大の山内健登(4年)は最初で最後の箱根駅伝を駆けだした。ただ、駒大の安原太陽(4年)も懸命に追いかけており、二宮(11・6キロ)地点ではその差を4分11秒に縮めた。駒大と3位城西大との差は55秒に広がった。
18キロあたりで、青学大と駒大の差がじわじわと広がる。シード権内を狙う中央大は吉居駿恭が好調なペースを維持し、区間記録を狙えるタイムで大磯地点(18・4キロ)を通過した。
平塚中継所に到達した青学大…
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