「人はなぜ戦うのか」 シカゴ大教授が考える独裁者たちの思考
聞き手・牧野愛博
2024年もウクライナや中東で戦火がやみません。米シカゴ大のクリストファー・ブラットマン教授は著書「WHY WE FIGHT(邦題・戦争と交渉の経済学 人はなぜ戦うのか=草思社)」で、武力紛争を引き起こす要因として「私的利益」「思い入れ」「はったり」「疑心暗鬼」「楽観バイアス」の五つを挙げます。
――著書で「ギャングは対立しても、すぐには戦わない」と指摘しています。
ほとんどの場合、指導者も将軍もギャングのリーダーも戦いたくありません。自身も大切な人も死んでしまうかもしれないし、そのリスクを知っています。
ギャングはビジネスパーソンです。戦いはビジネスに悪影響を及ぼします。銃撃戦の真っただ中に麻薬を売る人はいませんから。
――なぜ、ロシアのプーチン大統領はウクライナ侵攻を決めたのでしょうか。
プーチン大統領のロシアはなぜ戦うのか?
私は著書で、戦う五つの理由…
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