崩れたクリスマスケーキ、高島屋が謝罪会見 「原因特定は不可能」
高島屋がネット販売した冷凍のクリスマスケーキが崩れた状態で購入者に届けられた問題で、同社は27日、東京都内で記者会見を開いた。販売した2879個のうち、崩れていたことが判明したのは26日夜時点で北海道から沖縄までの807個にのぼると明らかにした。ただ、製造工程でのサンプル検査や配送時の温度管理体制を確認したところ問題はなかったといい、「総合的に確認した結果、ピンポイントでの原因の特定は不可能」と結論づけた。
会見の冒頭、横山和久専務は「多くのお客さまの期待を裏切る結果となったこと、多くの消費者に心配をかけたことを深くおわびする。お客さまに対する全責任、原因を特定できるような管理体制を構築できなかった責任は弊社にある」などと述べ、10秒ほど頭を下げた。購入者からの苦情や問い合わせは、26日夜時点で1207件に達したという。
ケーキはフリル状のクリームが特徴のイチゴのショートケーキで、埼玉県羽生市の菓子メーカーが製造し、高島屋がネット通販限定商品として税込み5400円で約2900個を予約販売。メーカーが梱包(こんぽう)し、高島屋が委託したヤマト運輸が今月22~25日に、冷凍された状態で購入者に届けた。だがSNSには直後から「ケーキがぐちゃぐちゃに崩れている」などの投稿が相次いでいた。
高島屋によると、同じメーカーが製造したものを昨冬も2831個販売したが、苦情はなかったという。
高島屋は、購入者全員に順次連絡して謝罪し、ケーキが崩れていた購入者には返金などの対応をとっている。
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