空港への足も高校通学の足も 止まらぬバス路線の縮小、九州各地でも
小川崇 池田良
運転手不足による路線バスの減便が九州・山口でも相次いでいる。慢性的な担い手不足に加え、この春は「働き方改革」も本格始動する。持続可能な運行はできるのか。事業者も自治体も模索を始めている。
2カ月先まで「持たない」 窮余の訴え
「運休させてください」
8月初旬、長崎県の島原鉄道(島原市)の自動車部長(59)は、社内の一室で、社長に窮状を訴えた。1日8往復していた長崎空港(大村市)―本諫早駅前(諫早市)の空港線を一時的になくすためだ。
4月の時点で運転手は5人不足し、断続的に社員が離職した。次のダイヤ改定は10月だったが「そこまで持たない」。空港線を減らせば、運転手2人分が確保できる計算だった。
人手不足や来春の働き方改革で、路線バスの減便が九州でも起きています。地域の足を維持するため、事業者や自治体も工夫をこらしているようです。
社長から「もう仕方ない」と…
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