藤井聡太八冠、レトロ車両で運転士・車掌体験「最近のと違う雰囲気」

福家司
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 将棋の藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖と合わせ八冠=が27日、香川県のローカル私鉄、高松琴平電気鉄道(ことでん)の電車で車掌や運転士を体験した。

 今月11日に竜王戦を通算4勝0敗で3連覇を決めたため、5局目を開催予定だった同県琴平町の温泉旅館「琴参閣」で26日夕から開かれた祝賀会に出席した。鉄道好きとして知られる藤井名人・竜王に楽しんでもらおうと、運転士・車掌体験が、ことでんの協力で実現した。

 27日朝、ことでんの制服に着替えた藤井名人・竜王は、琴電琴平駅のホームに停車した黄色い車体の「しあわせさん。こんぴらさん。」号に乗り込んだ。

 元運転士の小堀哲貴さん(26)の手ほどきを受けながら、まず車掌に挑戦。ドアの開閉、車両から身を乗り出しての前方の確認、車内アナウンスなどを体験した。

 続いて運転台に座り、左手でブレーキ、右手でマスコン(アクセル)を握って運転時の操作を模擬体験。警笛は実際に鳴らした。

 藤井名人・竜王は報道陣の取材に、「車掌はやることがたくさんあって、忙しいんだなと感じた。少し昔の車両なので、運転席まわりの雰囲気も最近の車両とはかなり違っていて、とてもおもしろかった」と感想を述べた。さらに、「ことでんは、他では引退してしまったレトロな車両が現役で活躍しているので、車両はことでんの大きな魅力だと思う」と話した。

 小堀さんは「運転操作はのみ込みが早く、車掌として鳴らすホイッスルのタイミングも上手で、教えやすく助かった。すぐにも運転できそう」と感心していた。(福家司)

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