ハローワークの判子見せたら1千円 桐生市の生活保護対応に改善要請

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川村さくら

 ハローワークに通えば1日1千円の生活保護費を支給するが、支給額は1カ月分の半分ほど――。群馬県桐生市による50代男性への生活保護費の支給に問題があったとして、群馬司法書士会が桐生市長あてに改善を求める要請書を出した。

 21日に会見した同会の仲道宗弘副会長によると、男性は7月に生活保護を申請。市職員からハローワークに行くことを求められた上で「1日に1千円を手渡す」と告げられ、それ以上の説明はなかったという。

記事の後半では生活保護制度に詳しい立命館大の桜井啓太准教授に桐生市の対応について聞きます。

 男性は朝ハローワークに通い…

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この記事を書いた人
川村さくら
ネットワーク報道本部|大阪駐在
専門・関心分野
人権、差別、ジェンダー、サブカル
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    永田豊隆
    (朝日新聞記者=貧困、依存症、社会保障)
    2023年11月21日22時9分 投稿
    【視点】

    愕然としました。 「生活保護費を受け取る側は、渡す側の指示に従わざるを得ないのが実情で、両者の間の同意は強制に近い。自治体は自身の権力性も自覚すべきだ」。立命館大・桜井啓太准教授(社会福祉学)の言葉を読んで、取材した生活保護利用者の女性(

    …続きを読む