他人の口座とひもづけのマイナンバー、「実際に閲覧」215件

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小手川太朗
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 マイナンバーに別人の預貯金口座の情報が誤って登録されていた問題で、誤登録940件のうち口座情報がマイナンバーの持ち主に見られていたケースが215件あったことが明らかになった。デジタル庁が9日、政府の「マイナンバー情報総点検本部」で報告した。また、同庁は9月までに口座情報の閲覧問題を把握していたにもかかわらず、公表していなかったことも明らかにした。

 誤登録は、自治体職員が口座情報を登録する際に端末の操作を誤るなどして起きた。マイナンバーの持ち主は、自身のマイナンバーにひもづけられた他人の口座情報を見られる状態となっていた。同庁が誤登録940件の閲覧履歴などを解析したところ、口座情報をマイナンバーの持ち主に見られていたケースを把握した。

 同庁の担当者によると、同庁内では9月までにこの問題を把握していたという。これまで公表しなかった理由について「誤登録940件について、口座情報が閲覧される恐れがあることをすでに発表していたため、説明責任は果たしていると認識していた」と説明した。

 同庁はまた、誤登録が新たに…

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