イスラエルとウクライナ同時支援「矛盾」 米国務省幹部、抗議の辞職
ワシントン=下司佳代子 清宮涼
バイデン米大統領は19日の演説で、イスラエルとウクライナへの同時支援について国民に理解を求めた。両国を、「絶滅」の意図を持つ敵に攻め込まれた民主主義国家として並列し、米議会や世論を説得する狙いだ。ウクライナ侵攻では比較的得やすかった道義的な優位を失いつつある、米国の苦境も映し出している。
「米国はまだ、世界を照らす光だ」。演説の終盤、バイデン氏はそう訴えかけた。米国は自由と独立、民族自決の擁護者であり、テロリストや独裁者に虐げられた罪のない人々がその助けを必要としている――。「米国にできないことは何もない」と鼓舞した。
ただ、この認識が共有されているとは言いがたい。
米国内に広がる「支援疲れ」
米国内では、バイデン政権に…
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