フリースクールめぐる東近江市長の発言が出た首長会議 どんな議論が

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林利香

 フリースクールについて「国家の根幹を崩しかねない」などの滋賀県東近江市長の発言が飛び出した、17日の滋賀県首長会議。子どもの不登校への対策をテーマにした会議で、ほかの首長たちはどんな主張をし、議論をしたのか。

 首長会議には三日月大造知事と県内19市町のうち14市町長が出席。県は今年度中に策定予定の不登校対策「しがの学びの保障プラン」の骨子案を示した。

 ①すべての子どもの学びの機会を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える②心の小さなSOSを逃さず、チームで支援する③学校を安心して学べる場所にする、などを掲げている。

 利用者向けの補助制度は、県内の各市町でばらつきがある。フリースクールへの支援をめぐって出席者の意見は割れた。

 利用者の保護者にひと月上限…

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    田渕紫織
    (朝日新聞社会部記者=メディア、子ども)
    2023年10月20日17時22分 投稿
    【視点】

    どんな空気感や文脈の中で、「フリースクールは国家の根幹を崩しかねない」という小椋正清・東近江市長の発言がでてきたのか読み取る上で、重要な記事だと思います。 その場にいて会議や議会を聞き、問題意識を持って質問し、調べ、書き、載せる記者がいて

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    太田泉生
    (朝日新聞コンテンツ編成本部次長=人権)
    2023年10月20日18時19分 投稿
    【解説】

    不登校、フリースクールと行政をめぐる、現状と課題がこの記事には詰まっている。 不登校(かつては登校拒否と呼んだ)の子が増え続けるなかで、全国各地で子どもたちの「居場所」が生まれ、フリースクールに発展していった。保護者が支払う会費で運営

    …続きを読む