「多くの人の当たり前が僕にも」 性別変更の手術要件「違憲」で会見

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大平要 田中美保
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 トランスジェンダーの人たちの性別変更には生殖能力を失わせる手術が必要と定めた「性同一性障害特例法」の規定は憲法違反とした家事審判で、女性から男性への性別変更が認められた申立人の鈴木げんさん(48)=浜松市=が13日、同市内で会見を開いた。「多くの人にとって当たり前のことが、僕にも当たり前になった」と語った。

 審判は静岡家裁浜松支部が11日付で決定し、12日に鈴木さんに伝えられた。卵巣切除などの手術を求める特例法の「生殖不能要件」について、「幸福追求権を定めた憲法13条に違反し無効」と判断した。

 鈴木さんは17ページの決定文を読みながら、同じ悩みを抱える人たちの顔が浮かんだという。「(審判は)僕だけのものではない。一緒に闘ったり、励ましてくれたりした仲間や、声をあげられない当事者たち。たくさんの人たちの生きやすさのために使うのが僕の課題だと思う」と話した。

近く憲法判断を示す最高裁へのメッセージ

 生殖不能要件をめぐっては…

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