「取り込まれ批判は誤解」「異分子として変化起こす」矢田首相補佐官
聞き手・多湖清子 木佐貫将司 鬼原民幸
岸田文雄首相は9月の内閣改造に伴い、国民民主党の副代表を務めた前参院議員の矢田稚子(わかこ)氏(58)を首相補佐官に任命した。労働組合の中央組織・連合傘下の組織内議員だった矢田氏の起用には、野党の分断や連合の取り込みを狙う政権の思惑が透ける。自身の起用の受け止めなどを矢田氏に聞いた。
――9月15日に首相補佐官に就任した経緯は。
「私が首相官邸の担当者から連絡を受けたのは9月14日。『首相補佐官に。担当は賃金と雇用です』と。(所属していた)パナソニックの責任者から連絡があったのは数日前だったが、そのときは担当までは伝えられていなかった」
――引き受けた理由は。
「正直、補佐官という仕事が何をするのかもよくわからなかったが、政治家とは違うルートから首相に直接、社会で理不尽なことが起きていると、庶民の声、働く人の現場、実感を届けられるのかもしれないと思った」
――事前に政府、自民党や国民民主党から内々の声かけはなかったのですか。
「それが、なかった。国民民…
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