代執行まで「どんどん進める」 沖縄の判断は想定済み、突き進む政権

有料記事

小野太郎 棚橋咲月 上地一姫 田嶋慶彦=ワシントン 笹川翔平 矢島大輔

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設を進めるため、国が「代執行」の訴訟に踏み切った。悩んだ知事が、設計変更を承認するか否かの判断を保留した翌日の提訴。県は法廷での主張に望みをつなぐが敗訴濃厚とみられ、政府は埋め立てに向けた準備を加速させる構えだ。異例の手続きは、地方分権の理念に反すると専門家は指摘する。

 「対話による解決策を求めたいと話していたが、国土交通相は代執行訴訟を提起した。訴状が届いたら、どのような状況で対応するか協議していきたい」。沖縄県の玉城デニー知事は5日午後、記者団に語った。

 「期限までに承認を行うことは困難」とする前日の玉城氏の回答を受け、国が間髪入れずに代執行訴訟を起こしたことについて、県幹部は「既定路線だ。驚きはない」と冷静に受け止める。

 代執行訴訟では、玉城氏が希…

この記事は有料記事です。残り1660文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

この記事を書いた人
小野太郎
那覇総局|沖縄県政担当
専門・関心分野
国内政治、沖縄
笹川翔平
政治部|首相官邸担当サブキャップ
専門・関心分野
国内政治、地方自治、民主主義