「偏った指導で同性愛に誘導」と発言の台東区議 撤回要求に発言拒否

宮野拓也
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 台東区の松村智成区議(自民党)が「偏向した教材や偏った指導があれば(子どもを)同性愛に誘導しかねない」と発言した問題をめぐり、2日、松村区議が副委員長を務める区民文教委員会があった。一部の委員が謝罪や撤回を求めたが、松村区議はいっさい発言をしなかった。

 松村区議の発言は、LGBT理解増進法が6月に成立したことを受け、教育現場での取り組みについて尋ねた9月20日の区議会一般質問であった。発言後、「科学的根拠がない、差別的発言だ」などの批判が上がったが、「間違った内容ではなく、訂正するつもりはない」と述べていた。

 2日の委員会では、共産党れいわ新選組国民民主党の区議が発言に抗議し、繰り返し認識を尋ねたが、松村区議は謝罪や撤回を含め、発言をしなかった。取材に対しても、「答えないものは答えない」とだけ回答した。

 共産党会派と立憲・れいわの会派は、松村区議と所属する自民党会派に、発言の撤回を求める申入書を提出している。(宮野拓也)

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