大雨で被災した小湊鉄道 鉄道調査隊が土砂流出など確認

田中久稔
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 【千葉】鉄道・運輸機構(JRTT)の鉄道災害調査隊が22日、台風13号に伴う大雨で被災した小湊鉄道を調査した。線路への土砂流入など13カ所の被害を確認し、数日中に復旧方法を同社に報告する予定。

 小湊鉄道は、被災により月崎―上総中野間で列車を運休し、代行バスを運行している。同社が調査隊の派遣を要望。この日は土木の専門家ら8人が被害が出た里見―上総中野間(13・4キロ)の状況を調べた。

 調査隊によると、線路への土砂流入のほか、線路下の路盤から土砂の流出を確認。比較的規模の大きな被害は計4カ所あり、60メートルにわたり土砂が流入した現場もあった。

 報道陣の取材に応じた大中英次隊長は「適切に工事すれば復旧できる。集中的に工事をすれば数カ月で復旧できると思う」との見方を示した。

 調査隊は今年度、被災した鉄道の早期復旧を支援するために創設された。復旧に向けた技術的な助言をする。今回の大雨では、上総中野駅で小湊鉄道と接続するいすみ鉄道も被災。上総中野―大多喜間で運休しており、14日に被災状況を調べた。(田中久稔)

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