都立高の男女別定員、来春入試で撤廃へ 合否ラインの男女差を解消

有料記事

本多由佳
[PR]

 東京都高校入試の男女別定員について、都教育委員会は、現在の中学3年生が受験する2024年春の入試から全面廃止する方針を固めた。都関係者への取材で分かった。都道府県立の共学高校で男女別定員が残るのは、全国で東京のみ。同じ高校の入試でも男女で合格ラインが異なり、「ジェンダー平等に反する」と指摘されてきた。

 一般・推薦入試ともに撤廃する。都と東京私立中学高等学校協会でつくる「公私連絡協議会」が11日に開かれ、公私で合意する方針。

 都教委は21年、男女合同定員に段階的に移行する方針を決定。緩和措置として、性別によらず成績順で合否を決める「男女合同枠」を22年入試で定員の1割、23年は2割設けていた。

21年入試、「男女別」原因で女子691人が不合格

 都教委によると、現在の高校…

この記事は有料記事です。残り385文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません