マイナ保険証のひもづけ誤り 本人確認「来年3月まで」のケースも
マイナンバーカードの「マイナ保険証」に他人の情報がひもづけられた問題で、政府による総点検でデータの不一致が見つかった場合、本人確認の作業が来年3月ごろまでかかるとの見通しを厚生労働省が7日、明らかにした。岸田文雄首相は11月末までをめどに総点検を進める方針だが、対応にはさらに時間を要することになる。
マイナ保険証に別人の情報が誤登録されたミスは、健康保険組合などの調査でこれまで計8441件が判明している。厚労省は今後、登録済みの全データ(過去分を含む約1億6千万件)について、医療保険のデータと住民基本台帳のデータを突き合わせ、不一致がないかを確認する。
この突き合わせ作業は11月までに終える予定だが、データの不一致が確認されれば、健保組合や事業者に確認を求める。その後、必要に応じて本人にも確認を求めていくため、同省が示したスケジュールでは、来年3月までかかる見込み。ごく一部の遅いケースでは5月以降になるとしている。
データの不一致があれば原則、医療機関での医療情報の閲覧などを停止する。本人確認ができ次第、閲覧停止を解除することになる。
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら
マイナンバー・マイナ保険証問題
マイナンバーカードと健康保険証が一体化した「マイナ保険証」への移行が本格化し、従来の健康保険証の新規発行が停止されましたが、マイナ保険証の利用は低調なままです。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]