アーム上場、最大7.7兆円を想定 調達額は50億ドル前後に

渡辺淳基
[PR]

 ソフトバンクグループ(SBG)は5日、傘下の英半導体設計大手アームが月内に予定する株式新規公開(IPO)について、米預託証券(ADR)の公開価格の仮条件を、47~51ドルに設定していることを公表した。時価総額は、最大約520億ドル(約7兆7千億円)になる。

 SBGによると、IPO後も株式の90・6%はSBGが保有する。仮条件をもとに計算すると、調達額は約50億ドル。今後、需要をみて実際の価格や売り出し数を決める。

 投資事業が苦戦し、2期連続の大幅赤字を計上したSBGにとって、アームの上場は「頼みの綱」ともいえる。新たな資金調達により、半導体関連などへの投資拡大につなげる方針だ。渡辺淳基

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません