「処理水の海洋放出は復興の妨げ」 福島市内で住民らが抗議集会

力丸祥子
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 東京電力福島第一原発処理水放出に抗議する集会が24日、福島市であった。市民40人が集まり、「海洋放出は福島の復興を妨げることになる」と声を上げた。

 呼びかけたのは、福島県労働組合総連合(県労連)などでつくる「ふくしま復興共同センター」。国と東電が2015年に「関係者の理解なくしていかなる処分もしない」という約束を漁業者と文書で交わしたことについて、「漁業者の理解を得ず、国民の合意がないまま、海洋放出が強行されている」と中止を求めた。

 参加者たちは「復興の努力を台無しにするな」と書かれた横断幕を掲げた。マイクを握った県労連議長の野木茂雄さん(62)=同市=は「漁業者や県民が反対しても、スケジュールありきで強行する。民主主義を破壊する政治だ」と政府の対応を批判した。

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この記事を書いた人
力丸祥子
東京社会部|気象庁クラブ
専門・関心分野
防災、合意形成