「歴史の失敗繰り返すトランプ氏」と下落続く株価 専門家語る「底」

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聞き手・江口英佑
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 トランプ米大統領が「相互関税」の詳細を明らかにして以降、世界的な株安に歯止めがかからない。7日の東京株式市場で、日経平均株価は一時、前週末の終値より2900円超下落し、3万1000円を割り込んだ。今後、株価や世界経済はどうなるのか。第一生命経済研究所の熊野英生・首席エコノミストに聞いた。

「世界経済は奈落の底に落ちていく」

 ――前週末に続き、7日の日経平均株価も大幅に下落しています。取引時間中に3万1000円を割り込むのは2023年10月以来、約1年半ぶりとなります。

 「日本市場が下げて米国市場が大きく下げて、また日本株が売られるという悪循環に入っています。市場は各国の貿易戦争がエスカレートするのを強く警戒しているのでしょう」

 ――現時点で、日経平均の底はどこにあると考えていますか。

 「3万円を割り込むのではな…

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この記事を書いた人
江口英佑
経済部|金融担当
専門・関心分野
金融、自動車、鉄鋼、製薬
トランプ関税

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