「新婚さん、市営住宅へ」太田市が所得制限外し募集

柳沼広幸
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 群馬県太田市は、新婚夫婦が所得制限なしで低家賃の市営住宅に入居できる制度をつくり、8月から入居者を募集する。高齢者が多い市営住宅に若者を呼び込むことで団地の若返りをはかり、自治活動の活性化、空きが多い市営住宅の入居率向上を目的とする。リフォームには補助金も交付する。

 「新婚さんいらっしゃい」と題して募集する。対象は夫婦ともに35歳未満で、結婚1年以内の夫婦(パートナーシップ宣誓者も含む)か、入居から3カ月以内に結婚(あるいは宣誓)をする予定のカップル。共稼ぎだと所得制限を理由に入居できないケースが多いため、今回は所得制限を外す。

 募集は、富沢市営住宅の2LDK(約70~73平方メートル)が3戸(家賃月4万円)。成塚市営住宅の3DK(約64平方メートル)が2戸(家賃月3万5千円)。入居者は壁紙と床材を選べ、費用は市が負担する。また、トイレや風呂などを改修する場合、1世帯当たり工事費の半額を上限に100万円まで補助金を交付する。最長で10年間入居できる。8月15日から募集を開始する。

 清水聖義市長は「かつて市営住宅は人気だったが、共働き夫婦だと所得制限で入れなくなった。地域コミュニティーのためにも若い人を入れたい」という。

 市は国土交通省にかけあい、新婚夫婦が所得制限なしで入居できるようにした。市営住宅は3008戸のうち540戸が空いている。今回の取り組みが好評なら拡大していくという。

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