エアコン代節約、室内灯はテレビ画面…酷暑化に「生活保護も対応を」
関根慎一
薄暗い6畳間に、「室内灯」代わりにしているテレビの液晶画面が浮かぶ。
瀬戸内海に面した岡山県倉敷市。「瀬戸の夕なぎ」で知られるように、夕方になると風がとまる。夜も蒸し暑く、寝苦しい。
それでも、女性(78)はエアコンをつける気になれない。
節約のためだ。
暑さは扇風機でしのぐ。夜も居間の電気はつけず、テレビの明かりで過ごす。
「余分なことに使うお金は、ない」
この春から、1日の食事を「2食」に減らした。ほぼ毎日、昼前に近くの障害者福祉サービス事業所に並び、売り出される480円のお弁当を一つ買って帰る。それを2回に分けて食べるのが、1日の食事すべてだ。
十数年前から続くひとり暮ら…
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