お金の負担を理由に治療あきらめ がん患者を悩ます「経済毒性」とは
保険制度が手厚いとされる日本でも、がん治療費の負担に悩む患者は少なくありません。家計とのやりくりに悩み、やりたい治療や検査をあきらめるケースも。医療従事者も動き始めました。
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がんになったとき、お金の備えはどうすればいいのか。看護師FPとして活動する黒田ちはるさんに聞くオンラインイベントを10月26日から配信します。
治療費の負担や収入の減少など、がんの診断に伴って患者・家族の日常生活に経済的な悪影響が生じることは「ファイナンシャル・トキシシティー(経済毒性)」と呼ばれ、近年、専門家の間で注目されている。
薬の副作用などの「身体的毒性」と同じように、経済的な問題についても考えようと、米国で先行して提唱された。米国では、経済的負担によって生存期間が短くなったり、症状やQOLが悪化したりしているとする報告がある。国民皆保険制度のあるイタリアでも、生存期間を悪化させているというデータがある。
こうした考え方を日本語で「経済毒性」と呼び、国内で研究を始めたのが愛知県がんセンター薬物療法部医長の本多和典さんだ。近年使われるようになった高額な薬や、予後が改善されたことによる治療期間の長期化なども影響し、日本にも経済毒性が存在していると指摘する。
「患者が経済的負担を理由に治療を拒否」 医師8割経験
本多さんは米国で開発された…
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- 【視点】
お金がないことが理由で必要な治療をあきらめる。国民皆保険である日本で、そんな人が目立っています。昨年、私はその実態を探って記事を書きました。 https://www.asahi.com/articles/ASQBW4QXYQB7OXIE02
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