JR東海「キハ85系」が最終運行 初の特急用気動車にファン惜しむ

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中野龍三
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 「ワイドビューひだ」などの愛称で知られたJR東海初の特急用気動車「キハ85系」が9日、最後の運行を終えた。デビューから30年超、力強いエンジン音や広い窓で親しまれた車両を惜しみ、ホームや沿線には多くの鉄道ファンが駆けつけた。

 キハ85系は、国鉄民営化後の1989年に登場。「ひだ」(名古屋・大阪―高山・富山)や「南紀」(名古屋―紀伊勝浦)として活躍した。6月末で定期運転を終了し、ハイブリッド方式の新型車両「HC85系」にその座を譲った。

 この日、ラストランをしたのは特別編成の特急「さよならキハ85系」号。高山―名古屋間を走った。

 午後4時半すぎ、名古屋駅のホームに車両が滑り込むと、待ち受けたファンが次々とカメラのシャッターを切った。降車後、長い警笛を鳴らして車両基地に向かって発車すると、手を振ったり、パネルを掲げたりして見送った。「ありがとう」の声が上がり、拍手も起きた。

 高山駅から乗車した名古屋市

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