「仲間がいっぱいいた」地方でLGBTQパレード、初参加の14歳

有料記事

花房吾早子
[PR]

 広島市に住む中学3年の悠悟(ゆうご)さん(14)は、生まれた時は女の子、今は男の子として生活している。小学校卒業前に戸籍上の名前を変え、男子生徒として中学校に入った。隠したくない、知ってほしいと、毎年4月、全校生徒を前にこのことを話してきた。

 平和公園周辺で46回を数えるイベント。様々なグループが練り歩く目玉のパレードに、今年初めてLGBTQなど性的少数者らの団体が参加すると聞いた。「周りはどう思うんかな。不思議な目で見るんかな」。怖い気もするけど、何だか楽しそう。人生初のパレードに参加することにした。

 よく晴れた今月上旬の土曜日。企業や学校などの団体に続き、悠悟さんも太陽に照らされ、大通りを歩いた。「性的マイノリティーの当事者と支援者で結成したチームです」。何度も放送が流れる中、沿道の人に手を振り返した。「いろんな人に見られてるけえ、すごいドキドキする」

 同じ隊列には、同性愛を公にしている男性や女性カップルの姿も。おそろいの紫のTシャツには虹色のチョウが描かれていた。小さな羽ばたきが大きな変化につながるという意味が込められた。

 悠悟さんは隣を歩く同性愛の…

この記事は有料記事です。残り673文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら