IGR新社長に鈴木氏が就任 前任の浅沼氏、経営環境「転換期」

藤井怜
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 岩手県などが出資する第三セクターのIGRいわて銀河鉄道は16日、盛岡市で株主総会と取締役会を開き、浅沼康揮社長(65)が退任し、専務取締役の鈴木敦氏(62)が同日付で社長に就任することを決めた。

 浅沼社長は任期(2年)の途中での退任。「新しい経営ビジョンの計画がスタートし、組織再編も行い、コロナから脱却し経営の回復の兆しがみられるなど、全てが転換期にきている」と退任の理由を説明した。

 また、この日は2022年度決算が発表された。約7100万円の赤字で、赤字は4期連続。21年度決算に比べると赤字幅は改善したが、物価高や昨年8月の大雨被害の影響があった。

 新社長の鈴木氏は、1983年に県庁に入庁。監査委員事務局長などを務め、21年に同社に入社した。鈴木氏は就任にあたり「4期連続赤字は非常に厳しい」と語り、黒字化を目指して、鉄道需要の掘り起こしなどに取り組む考えを示した。(藤井怜)

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