コナンの世界に浸って鳥取へ 智頭急行にラッピング

大久保直樹
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 鳥取県は、2025年の大阪・関西万博にあわせ、智頭急行智頭町)の特急「スーパーはくと」の車両に人気アニメ「名探偵コナン」のラッピングを施すと発表した。県が取り組む「まんが王国とっとり」をアピールし、万博に訪れた国内外の観光客や「コナン君」ファンの誘客を図る。

 智頭急行は鳥取、岡山、兵庫の各県や沿線自治体が出資する第三セクターで、来年12月には開業30周年を迎える。計画では、今年12月から万博が閉幕する25年10月まで、京阪神と鳥取を結ぶ「スーパーはくと」の1編成にラッピングを施す。車内外を改装し、「名探偵コナン」の世界に浸れるようにして走らせる。

 県は車両の改修費用のほか、試乗会や記念切符の発行など智頭急行の事業費への補助金3790万円を、6月補正予算案に計上した。

 名探偵コナンのシリーズは、現在公開中の映画「名探偵コナン 黒鉄(くろがね)の魚影(サブマリン)」が興行収入100億円を突破するなど、人気を集めている。県まんが王国官房の岡山佳文官房長は「世界のコナン君のお力添えを頂いて、鳥取を満喫してもらう仕掛けにつなげたい」と話す。

 また、県は万博の旅客需要増を見据え、「スーパーはくと」の増便の検討をJR西日本に要請する。平井伸治知事は1日の定例記者会見で、「大阪で折り返すなど従来と違ったパターンも選択肢に入れて考えていけば、増便などの輸送力強化につながる可能性もある」と述べた。(大久保直樹)

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