裁判官の口から「違憲」 同性婚巡る訴訟、傍聴した当事者たちも涙

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 同性婚を認めないことは憲法に違反するとの判断を示した30日の名古屋地裁判決。法廷で傍聴した人たちから喜びの声が相次いだ。

 愛知県岡崎市の西本梓さん(37)には13年一緒にいる同性パートナーがいる。数日前、県外でアパートを探していたところ「同性(カップル)だから」という理由で入居を断られ、「うわさには聞いていましたけど、これが現実なんだなって」とショックを受けた。それだけにこの日の判決に喜びもひとしおだった。「(憲法)24条に違反していると言われたとき、うれしくて。まさか裁判官の口から言ってくれるとは」

 「うれしくて涙が…」。東京都台東区から傍聴に駆けつけた長屋友美さん(36)は目を細めた。同性パートナーとは4年前からつきあっている。「はっきり違憲と言ってくれて、家族として認識してもらえたのが大きい。権利が侵害されているというところを明確におっしゃってくれた」。愛知県出身で、地元にいた時はカミングアウトできなかった。「結婚できないことで自分を否定してしまうことがあった。自分たちも、若い人たちも、安心して暮らせる社会に変わってほしい」と力強く語った。

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