多様な新婚さん出演「議論するフェーズに」 プロデューサーに聞く

有料記事

聞き手・中井なつみ
【動画】「新婚さんいらっしゃい!」に出演する同性婚カップルのインタビュー=関田航、北村玲奈撮影
[PR]

 放送開始から53年目を迎えた名物番組「新婚さんいらっしゃい!」(朝日放送テレビ)の6月4日放送回に、フランスで結婚をした男性同士のカップルが出演します。これまで、5千組以上が出演してきた中で、「法律婚」をした同性カップルは初めて。同番組のプロデューサー、三田秀平さん(33)に、今回の放送にあたっての思いを聞きました。

 ――フランスで同性婚をした竹田純さんの出演が決まった経緯を教えてください。

 かねて番組に出たいという希望を持っていてくださったようです。そんな声を人づてに聞く機会があり、「ぜひ一度お会いしたい」とお願いしました。大阪で竹田さんとパートナーのクリスさんにお目にかかり、お互いを信頼し、幸せいっぱいの様子が伝わってきました。

 番組が大事にしてきた出演の基準として、「お互いの愛情の深さ」と「番組に出たいと思ってくださっていること」の二つは欠かせません。ぴったりだったのでトントン拍子で話が進み、2人が日本滞在中のタイミングに合わせてオーディションをし、出演が決まりました。

 ――50年を超える番組の歴史の中で、同性カップルの「新婚さん」が出演したことはありましたか。

 2013年に1度、フランスで公開収録を行った時、現地で男性同士のカップルに出演していただいたことはあります。フランスで同性婚が法制化された直後でしたが、2人は当時、「事実婚」でした。それ以降はありません。

 ――さまざまな「新婚さん」が出演する番組に、同性カップルの出演が一度しかなかったのはなぜでしょうか。

今後、「新婚さんいらっしゃい!」に、同性カップルが出演する可能性はあるのでしょうか。三田さんは「議論するフェーズにきている」と言います。

 番組が50年以上も続いてき…

この記事は有料記事です。残り800文字有料会員になると続きをお読みいただけます。

【締め切り迫る】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

Think Gender

Think Gender

男女格差が主要先進国で最下位の日本。この社会で生きにくさを感じているのは、女性だけではありません。性別に関係なく平等に機会があり、だれもが「ありのままの自分」で生きられる社会をめざして。ジェンダー〈社会的・文化的に作られた性差〉について、一緒に考えませんか。[もっと見る]