G7首脳へ伝えたい 市民団体「様々な属性の人たちの声反映して」

花房吾早子

 19日から始まる主要7カ国首脳会議(G7サミット)に向け、議長国の日本政府に政策提言をしてきた市民グループが18日、会場となる広島市に集まり、合同の会見を開いた。各国政府が見落としている視点や聞き逃している声を伝え、議論に生かしてほしいという。

 核兵器廃絶や気候変動などの分野で活動する「Civil(シビル)7(C7)」、ジェンダー平等の実現をめざす「Women7(W7)」など8グループが会見を開いた。

 C7の運営委員で、ひろしまNPOセンターの松原裕樹事務局長(40)は「核兵器廃絶へ大きな一歩となるサミットを望んでいるが、他の社会問題についても解決へ導くことが本当の意味での世界平和ではないか」と指摘。W7共同代表の福田和子さん(27)は、G7に対し「障がいのある人や地方に住む人、難民・移民など様々な属性の人たちの声を議論に反映させてほしい」と話した。

 各グループは、G7サミットの成果文書に盛り込んでほしい点や各国に求める行動を議論し、提言書にまとめて4月に日本政府に提出した。サミット期間中は広島市で交流会や勉強会を開き、課題を発信する…

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この記事を書いた人
花房吾早子
大阪社会部|平和・人権担当
専門・関心分野
原爆、核廃絶、ジェンダー、LGBTQ+