参院大分補選、自民の白坂氏が当選 一騎打ちの吉田氏と約300票差

[PR]

 参院大分選挙区の補欠選挙は、自民党の新顔で飲食店経営の白坂亜紀氏(56)=公明推薦=が300票余りの差で接戦を制し、当選を確実にした。補選は、大分県知事選(9日投開票)に立候補した野党系無所属議員の辞職に伴うもの。立憲民主党が擁立した吉田忠智氏(67)=共産、社民支持=と一騎打ちの構図で、野党側の「共闘」によって非自民の議席を維持できるか、自民が議席を奪い返せるかが焦点だった。

 自民は「女性票」に照準を定め、小渕優子組織運動本部長ら女性議員が次々と現地入りし、浸透を図った。女性の社会進出や少子化対策の政策を訴えるとともに、安倍晋三元首相の妻・昭恵氏もホテルの集会に駆けつけるなどして、自民支持層の組織固めも狙った。

 野党は衆参5補欠選挙で唯一、事実上の「共闘」を実現。岸田政権への批判票の取り込みを狙うとともに、労働組合などへの組織固めに力を入れた。野党第1党の立憲は、5補選のなかでも大分補選を「必勝区」と位置づけていたが及ばず、今後の共闘に課題を残す結果となった。

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

【春トクキャンペーン】有料記事読み放題!スタンダードコースが今なら2カ月間月額100円!詳しくはこちら

  • commentatorHeader
    前田直人
    (朝日新聞デジタル事業担当補佐)
    2023年4月24日0時39分 投稿
    【解説】

    開票終了まで手に汗握るデッドヒートとなりましたね。その差はなんと341票。白坂氏196,122票(50.04%)、吉田氏195,781票(49.96%)という小差でした。吉田氏は準備期間は短かったものの、前職としての知名度はあり、粘りをみせ

    …続きを読む