自衛隊に破壊措置準備命令 北朝鮮「衛星」に備え、沖縄に迎撃部隊

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田嶋慶彦
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 浜田靖一防衛相は22日、北朝鮮が軍事偵察衛星を完成させ、金正恩(キムジョンウン)総書記が計画した期日内の打ち上げを指示しているとされることを受けて、日本の領域内への落下に備え、自衛隊に破壊措置準備命令を出した。ミサイル迎撃のための部隊を沖縄県に展開する。

 破壊措置準備命令は、沖縄県に迎撃用の地対空誘導弾「PAC3」の部隊を展開する▽迎撃ミサイルを搭載するイージス艦を展開する▽沖縄県内で落下物などがあった場合に被害を最小化するための部隊を展開する――などの内容。命令実施に必要な詳細は、統合幕僚長に指示させるとしている。北朝鮮の人工衛星打ち上げと称した事実上の弾道ミサイル発射に対して破壊措置準備命令を出したのは、2012年3月と同年12月の計2回ある。

 防衛省によると、過去の人工…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年4月22日18時53分 投稿
    【視点】

    この記事にあるように、2012年にも北朝鮮は衛星を打ち上げると予告して長距離ロケットを発射し、それは弾道ミサイルだろということで同様に日本は備え、国連安保理は批判しました。北朝鮮から撃って衛星軌道に乗せるということであれば何段ロケットかで沖

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    箱田哲也
    (朝日新聞記者=朝鮮半島担当)
    2023年4月23日11時0分 投稿
    【視点】

    北朝鮮はことしに入ってからも大陸間弾道ミサイル(ICBM)を相次いで発射しており、少なくとも「火星15」「火星17」「火星18」と3種類にわたる。さすがにもう「人工衛星と称した事実上の弾道ミサイル」をわざわざ打ち上げる必要はないだろう。

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